地獄の画家卍イラストエッセイ水無

俳優として全国CMで主演を務め、入社した映像制作会社で「喋りが面白いから」となぜかYouTuberにさせられてうっかり1,000万回も見られてしまう。地獄のようなイラストを添えたエッセイを毎日公開中。書籍化したいので、皆さん応援してくださいね☆

妻と家事を分担する【水無のイラストエッセイ】

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 五年間の一人暮らしを経て結婚した私は、今まで一人でやっていた家事を妻と分担できるようになり、負担が軽減された。逆に実家住まいだった妻はやらなければならない家事がドンと増えたことで、始めは大変だったと思う。

  妻がアルバイトに出ている水無家の家事分担を時系列順に並べるとこんなふうになる。

06:00 起きだした娘(0歳)の世話:妻
09:00 出社前にゴミを出し、娘を保育園に登園:私
11:00 夕食の下準備や掃除をして出社:妻
17:30 仕事帰りに保育園で娘を引き取り、必要であればスーパーで買い物:妻
18:00 娘を入浴させ寝かしつける。終われば夕食の準備:妻
22:00 洗濯:私

 日々の家事以外で言うと保育園からの緊急の呼び出しは妻が担当し、貯蓄管理や各種契約回り、整理整頓は私が担当している。

 結婚生活を始めるにあたって、最初に家事の話し合いをしたのだが、話はじつにスムーズだった。私は料理が――というより献立を考えるのが――何より嫌いだったのだが、逆に妻は「一生必要になることだから」と、ほぼやったことのない料理関係をやりたいと意見が合致した。仕事帰りにスーパーで必要な野菜を買ったりするのもうんざりだったので、それらを巻き取ってくれるとあって私は大手を振って喜んだ。
 その代わりに洗濯を一任することにした。前回『洗濯にかける思い』というエッセイを書いたが、洗濯に関しては好きなアニメを見ながら片手間で出来るので苦にならないのだ。逆に妻は洗濯を飛ばしてしまいそうで怖いからと、こちらも意見が一致した。

 ちなみに二人して育休を取得していた時の分担はこうだ。

06:00 娘の世話、授乳:妻
09:00 娘の世話:私
12:00 娘の離乳食:私
12:30 娘の世話、授乳:妻
13:00 必要であれば買い出し:私
16:00 娘の世話:私
18:00 娘の離乳食、授乳、献立を発表:妻
18:30 娘を入浴させて寝かしつける:妻
19:00 貰った献立に沿って夕食の準備:私
22:00 洗濯:私
26:00 授乳:妻

 完全母乳につき深夜私に出来ることは何もないので、夜は彼女に任せきりにするぶん、私が料理や買い出しを行なっていた。そもそも私は娘が深夜にピーギャー騒ぎ立てても深い眠りの中から一切顔を出さず、妻はよく「あんな大声で叫んでるのによく気付かないね」と半ば呆れ気味に言っていた。私の睡眠の深さは異常なのだ。そのせいで学校に行くために起きられずに成績をしこたま落としたし、おそらく冬山で遭難したら真っ先に死ぬだろう。

 夫婦で「うちの旦那は家事を全然しないからムカつく」「お前より仕事をして稼いでるんだからそれぐらいしろ」という言い合いをするとよく聞くが、
「人よりお金を稼いでいる」と豪語されても家事の負担が重すぎてはそれは妻にとって豊かな暮らしではないし、家事をやれと言われても自分が必死に働かないと家計が持たないのであれば、妻にも必死に家事をやってもらわなければ「結婚した意味がない」と思う男性だって昨今は多い。家族が生活していくために何が必要かを夫婦で話し合い、お互い歩み寄らないことには解決しないのではないだろうか。二人とも頑なで聞く耳を持たないのであれば夫婦として致命的だ。感情をぶつけ合っても改善策は生まれない。生まれるのは憎しみか、よくて妥協だ。

 けっこう偉そうなことを書いたが、一人暮らしをしていた身としては家事の分担はありがたい。反面、一人暮らしをせずに結婚した人は相手に「お母さんはこれ全部完璧にやってたのに何で出来ないんだ」などと、母が数十年の努力の末に体得したスキルを、なぜか結婚して間もない相手に求めてしまう傾向がある。

 お互いを尊重し合わないと、元々他人同士の二人が上手くいくなんてことはまずないのだ。人類よ、寛大になろう。そう一番言いたい相手は、これを書いている非常に短気な私である。
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