地獄の画家卍イラストエッセイ水無

俳優として全国CMで主演を務め、入社した映像制作会社で「喋りが面白いから」となぜかYouTuberにさせられてうっかり1,000万回も見られてしまう。地獄のようなイラストを添えたエッセイを毎日公開中。書籍化したいので、皆さん応援してくださいね☆

最高のプールを求めて【水無のイラストエッセイ】

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 夏と言えばプールだ。私はプールが大好きなのだ。
 実家から十五分も車を飛ばせば海水浴場があるのだが、以前書いたエッセイ“恐怖!サイパンでサメのトラウマを”でも書いたように、岩をサメだと勘違いしてトラウマになったので海にはそれ以降泳ぎに行ったことはない。

  川は小学生の頃よく親に和歌山の遠井キャンプ場や川湯温泉の木魂の里キャンプ場に連れて行ってもらったのでとても好きなのだが、友人と日帰りで遊びに行くには少し面倒だ。

 そこで手軽に行けてしかも楽しい夏のレジャーとして名乗りを上げるのがプールだ。海のように怖くなくてべたつかないし、川のように遠くなくて危険性もない。世の中にはいたる所にプールがあるし、施設によって様々なスライダーがある。海嫌いとなったあの頃の私は、夏の遊び場としてプールに目を付けた。昔スイミングスクールに通っていた時はプールなど大嫌いだったが、親しい人と行くプールほど楽しいものはない。

 手軽な場所で言うと市民プールである。スライダーなどの遊具がないので単に水で遊ぶことしか出来ないが、それでも一回百円という破格の安さは魅力的だ。これなら親だってノーとは言わない。しかも家から自転車でわずか二分の所にあるので、日常的なプール欲はそこで満たせる。

 そして阪南近辺に住む子どもなら「夏に一度は絶対連れて行け」と抗議するのが、今年二〇二〇年に惜しまれながら閉園したみさき公園の“プールランドRio”だ。近所のおばちゃんが毎年割引チケットをくれていたので、子どもなら千円あれば遊園地にもプールにも入れるというめちゃくちゃ良心的な施設だったのだ。
 私はよく幼馴染の女の子達と一緒に行き、流れるプールでひとしきり遊んだらスライダーを二十回くらい滑った。おそらく私はアマチュアのスライダー大会があればけっこう良い成績を出せると思う。スピードを出すにはコツがいるのだ。
 ちなみに幼馴染の二人とは大人になってからもRioに行った。女の子とは言えほとんど兄妹のようなものなので、昔を思い出してすこし感傷的になった。

 そうやって幼少期は市民プールとRioを楽しみ、大人になってからは他にもいろんなプールに行った。関西ではスパワールドひらかたパーク、大浜公園プールに八尾の市民プールなどに行き、関東に来てからは辻堂海浜公園プール、川越水上公園プール、西武園遊園地プール、アクアブルー多摩、大蔵第二運動場屋外プール、世田谷区民プールと、ちょくちょく行っている。東京の有名なプールは施設は素晴らしいがとにかく芋洗い状態とのことで、行ったことはない。なかでも川越水上公園プールは七百円ほどで入れるにもかかわらず施設が充実していて「こんな値段で使わせてもらってよろしいんでしょうか……?」とこちらが平伏してしまうほどの素晴らしさだった。コロナ禍が終わればぜひもう一度行きたい。

 今一番行きたいのは千葉にある蓮沼ウォーターガーデンで、そこにはボートで百二十八メートルもの剃り立つ壁を上るスプラッシュシェイカーというスライダーがあるのだ。スライダーマニアとして絶対に押さえておきたいのだが、いかんせん遠い。軽く半日旅行の距離なので、赤ちゃんを連れて行くのは非常に億劫である。

 こうして私は毎年夏がやって来るとプールに行く。今年はコロナ禍で行けないが、Free!という水泳アニメを見て泳いだ気になっている。そして思ったのだが、私はプールにこそよく行くもののクロールやバタフライと言った正式な泳ぎをしたのは高校の授業以来なので、一度真剣に泳いでみたい。妻も小学校が遠泳の鬼教育をしていたらしく泳げるとのことなので、娘がもう少し大きくなったら家族でスイミングスクールに通うのもいいかもしれない。昔は大嫌いだったが、環境が変われば心境もまた変わるだろう。
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