地獄の画家卍イラストエッセイ水無

俳優として全国CMで主演を務め、入社した映像制作会社で「喋りが面白いから」となぜかYouTuberにさせられてうっかり1,000万回も見られてしまう。地獄のようなイラストを添えたエッセイを毎日公開中。書籍化したいので、皆さん応援してくださいね☆

ランニングコストの断捨離【水無のイラストエッセイ】

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『なるべくランニングコストを掛けない』私の節約術はこの考えに基づいている。
 コストには主にイニシャルコストと呼ばれる初期投資にお金が掛かるものと、ランニングコストと呼ばれる継続的にお金が掛かるものの二つがある。

  今回は私が最近ランニングコストをカットしたものを書いていく。買い換えた商品の話だけでなく、どちらかと言うと考え方をお伝えしたいので、ぜひ読んでいただきたい。

 ①風呂場の髪取りシート
 結婚して気付いたのだが、女性は結構な量の髪を日々抜け落としている。長いので目につきやすいというのもあるが、クイックルワイパーで床を掃除していても猛烈な量の髪の毛を巻き取るし、ベッドにコロコロをかけても凄い。そして最たるものは風呂場である。排水口に髪が詰まるので百均で使い捨ての髪取りシートを買って置いてみたのだが、ひと月様子を見て気が付いた。シートを買って付けて捨ててと非常に面倒である。
 そこで私は錆びにくい銅素材のメッシュ排水口カバーを数百円で買い、溜まった髪の毛は爪楊枝ですくい取ってゴミ箱に捨てるというオペレーションに変更したのだが、こちらの方が圧倒的に楽なのだ。ランニングコストがかかるものは総じて在庫の保管場所も必要なため、我が家のように狭苦しい家では在庫による圧迫でお茶をすするスペースさえなくなってしまう。ランニングコストを削ることで、こういったデメリットも解消できる。

 ②ウォーターサーバー
 以前家電量販店で冷蔵庫を買った際、セールスマンの男がウォーターサーバーを自宅に置いてみないかと勧めてきた。家電量販店には絶対居ると話には聞いていたので「ええい決して騙されるものか」と私は臨戦態勢で男の話を聞いたのだが、どうやら初期費用に加えて送料や月額費用もかからず、水代だけでいいとのことだった。我が家では元々浄水器を使っていたのだが、ちょうど七年に一度のフィルター交換時期だったので、流行のウォーターサーバーがいかなる物か少し試してみることにした。
 数日後、配達されてきたウォーターサーバーを見て我が家は愕然とした。巨大。あまりに巨大なのだ。広い家電量販店に置いているテレビを見て「意外と五十五インチも小さいな」と思うのと同じである。狭い我が家にはあまりに巨大すぎた。そして味はと言うと、べつに普通である。浄水器よりもはるかに高い水代を払っているのだと考えて飲んでも、浄水器と比べて特段感動するようなものではなかった。唯一良かったのは、お湯を瞬時に使えることだった。これは革命的である。だがそこに月数百円の電気代がかけられているのだと考えると、そのありがたみもやがて憎しみへと変わった。
 結局、私は二カ月でウォーターサーバーを解約した。金銭面も置き場所も管理の手間も、少し高い浄水器を買った方がよほど省エネだ。

 ③オムツ替えシート
『赤ちゃんが生まれたらこれとこれとこれは買っておきましょう』といった本が世の中にはたくさんある。その中に書かれていたのが使い捨てのオムツ替えシートである。ベビーグッズのことなど何も分からない我々新人夫婦はその記事を鵜呑みにして使い捨てのオムツ替えシートを使用していたのだが、二週間ほど経った時に私は思った。
「汚れることがほとんどないのに、毎回使い捨てるのは無駄なんじゃないか」
 経験者の方はお分かりだと思うが、オムツ替えは元々履いていた汚れた物を外したらパタッと閉じてお尻の下に敷いてしまえば、シートが汚れることなどほぼないのだ。私はスリーコインズで防水のオムツ替えシートを買い、八カ月目の今もなお劣化していない。たまに除菌シートで拭いておけば何の問題もないのだ。

『今自分が定期的にお金を払い続けているものは本当に必要なのか』と見直してみると、意外と無駄が見つかって節約出来ると思う。
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これからもエッセイを投稿していきますので、気に入っていただけましたらまたご覧ください。
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ありがとうございました。